2018.06.11
「離婚したら子どもが可哀想だ!」って人多いですけど、可哀想かどうかを決めるのは大人じゃなくてその子どもですからね。離婚=子どもに悪影響だと思わないでほしいし、むしろ子どもの目の前で険悪な仲で接し続けるほうが悪影響だとおもう。必死で隠したって子どもはすぐ勘付くしね
— ブロガーあんちゃ (@annin_book) 2018年6月11日
わかる!!!
本当に可哀想なのは、そのあとの世間の目だったり、可哀想って思われること。あとは、片親家庭がこんなにも多い社会で、
学校の授業とかで「さて、母の日(父の日)にお母さん(お父さん)に似顔絵を描いてプレゼントしましょう。」
なんてやめてほしいな。僕は嫌でした! https://t.co/uhMRysB2ia— 矢野大地 (@123Vaal) 2018年6月11日
ブロガーの同世代あんちゃ(@annin_book)さんが↑のようなツイートしていて、僕も超共感できたので、記事にまとめておこうかと思います。
せっかくなので、離婚家庭(1人親家庭)における日本の現状も合わせて書いておこうと思いますので、興味ある人は参考にしてみてくださいね。
目次
離婚家庭(1人親家庭)ってどのくらいいるか知ってる?
まずは、こちらのデータを見てください。
こちらのデータによると、子育て世帯のうち、約7%のこどもが離婚・死別によってひとり親世帯に暮していることになります。
つまり、学校の1クラスが40人とすれば、2〜3人はひとり親世帯に暮らすこどもだということですね。
どうでしょう、意外と多いですか?それとも、意外と少ないですか??
まあ、みなさんの友達にもひとり親世帯で暮らして来た人は結構いるということなんです。
離婚家庭(1人親家庭)の課題って??
下記のデータは認定NPO法人Living in PeaceさんのHPを参考にさせてもらっています。
まず、こちらのデータを見てもらうとわかるように、相対的貧困率はひとり親世帯の方が確実に多いのがわかります。
相対的貧困率とは、わかりやすく説明すると所得が全人口の中央値の半分未満の世帯員のことで、平成27年度の日本の所得の中央値が245万円なので、122.5万円以下で生活している人の割合ということになります。
つまり、上のグラフで分かることとしては、両親のいる家庭よりも5倍以上の数、ひとり親世帯は相対的貧困家庭があるということになります。
また、大学進学という視点で考えても、両親のいる家庭の半分以下になっているのがわかります。
もちろん、大学進学しているからと言って幸せかと言えばそういうことではありませんが、選択肢が狭くなっていることはこのデータからも、わかりますね。
離婚家庭(1人親家庭)ってどれくらいの支援策があるか知ってる?
政府の行なっている支援は以上のような分類になっており、主に4つの柱で支援施策があるそうです。
実際に、僕自身が受けたなと記憶している支援は、
・20歳まで医療費が無料
・児童扶養手当制度(全部支給:41,020円 一部支給:41,010円から9,680円まで)
・母子父子寡婦福祉資金の貸し付け(大学進学については、月額96,000円が限度)
などを受けた覚えがあります。
特に、大学進学したいと思ったとき、3つめの無利子の貸付があったのはとても助かったのを覚えていますね。
経済的にも大変だけど、1番嫌のなのは世間からの「可哀想」って目なんだよ
とまあ、ひとり親世帯で育つこどもたちが両親がいる世帯よりも多くの課題を抱えていることはわかっていただけたと思いますし、それに対しての支援も幅広くあることも知ってもらえたかと思います。
が、僕が今回この記事で考えて欲しいと思っていることは、そうしたひとり親世帯の課題は金銭面などだけで測れないと言うことです。
特に僕自身は、「ひとり親世帯は可哀想」みたいな見られ方が1番嫌だったし、生きづらさを感じる原因でした。
しかもそれは個々人から生まれるものではなく、コミュニティから生まれることが多いと感じています。
僕が実際に嫌だと感じた経験のひとつに小学校低学年の時、「父の日(母の日)」に似顔絵を描いてプレゼントしようと言う習慣でした。
当時、担任の先生なのか、学校の意向かはわかりませんが、僕が母子家庭だと知っているのにも関わらずこうした内容の授業をするわけですね。
そして、僕は渋々おじいちゃんの絵を描きました。
そうすると、周りからはなんとも言えない可哀想という目で見られるようになったわけです。
それもこれも、堂々と「うちは母親だけだよ!」って言いづらい環境があるからだと思うのです。
ひとり親世帯=可哀想
そんな構造が自然とコミュニティの中に生まれているから、さらに肩身が狭くなっていくのです。
こどもにとっては経済的な貧困ももちろんですが、こうした心の貧困を生んでしまっている構造をなんとなして欲しいなと思いますね。
むしろこどもの前で険悪な関係を続ける方が悪影響
僕自身、その当時はわからなかったですが、今になって思うと母親だけになってからはとても心が安らかに生活きていたと思います。
それまで、母親と父親が険悪なムードを放っていたり、喧嘩していたりするのをみるだけで萎縮してしまって、気を使ってしまって、苦しかったんですが、離婚してからはそんな風に思うこともなくなりました。
だから、決して「離婚=悪」ではないと僕は思うんですよね。
確かに上記に挙げたみたいに課題はたくさんあります。
ですが、経済的困難になることや、世間の見方を怖がって離婚を決断できずズルズルと険悪な関係を続けていけばいくほど、こどもにとっては辛い環境に身を置くことになると僕は思うんですよね。
母子家庭だったからこそ、1人で生きていく力をつけないといけないと思えた
正直、うちの場合は大学進学するまでは本当に母子家庭なのだろうかと思うほど好きなことをさせてもらえたと思ってます。(母親が頑張って働いてくれたおかげです。本当にありがたく思ってます。)
でも、どこかで僕自身で立って最終的には母親を支えてあげられるようにならないとと思う自分も同時にいたんです。
で、大学進学することで、母親から離れて、自分の生き方を見つめ直して見たときに、今まで考えていた自分の生き方にはどこか母親に守られて生きている自分がいたことに気がついたんですよね。
そして、僕はいろいろなところへ旅に出て、自分自身が何をしたいのか、どうやって生きて生きたいのか、どうやったら母親を支えられるような人間になれるのか…必死に考えてきました。
正直今でも答えは見つかっていないけど、着実にそうした生き方へ向かっているなと感じられます。
だから、僕は結果的に両親が離婚して本当によかったと思っています。
離婚≠可哀想
まあ、結論何が言いたいかと言うと、「離婚≠可哀想」と言うことなんです。
どんな選択にも困難が伴うけれど、選択肢として離婚というものはもっとポジティブであっていいと思うのです。
そして、離婚した家庭のこどもは可哀想ではなく、全世帯の7%という貴重な経験をできるこどもたちであり、こどもたちにとって、そして親同士にとって最善の策を選べた幸せな環境にいるこどもたちだと思います。
大変な環境であることは間違い無いと思いますが、もっと多くのこどもたちが政府の支援策など、いろいろな支援も受けながらでも元気に生きていけるし、選択肢も増やせる社会を作っていきたいものですね。
僕も将来的にはそんな活動にもジョインしていければと考えています。
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NPO法人ひとまき代表理事
猟師・企画デザイナー
月間4万人の人に読まれるブログ「ジムニーに乗ったサル」
ジビエ特化メディア「ジビエーる」を運営。
詳しいプロフィール
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