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【四国88ヶ所】自転車遍路するときに知っておくべき7つのこと

2016.05.24

お遍路とは、弘法大使空海の修行跡をめぐり、四国4県にある全88箇所の寺を巡礼することです。
全てを回りきると大きなご利益があると言われており、現代では多くの人がさまざまな方法を使って参拝しています。

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その中でも僕は自転車でお遍路を回りきったことがあるので、自転車でお遍路へ行く際にポイントとなることをまとめておきます。

 

①荷物は最小限。坂道では歩き遍路よりキツい。

お遍路道は歩き遍路道と一般道に分かれます。
普通、自転車で回る際には一般道を使うしか進むすべはなく、遍路道は通れません(山道を通ったりするため)。

ただ、どちらにせよ札所は山の上にある場所も多く、坂を登ることは避けられないんです。
特に、12番札所の焼山寺なんかはもう…
参考:【四国お遍路の旅】12番札所焼山寺を超えて感じたことは自分自身の弱さでした。

また、坂道を自転車でグイグイ登っていけるならまだしも、大きな荷物を持って坂を走破することは困難です。そうすると、坂の途中からは重い荷物を乗せた自転車を押さなければならなくなります。これがもう、死ぬほどキツい。なんど途中で荷物を捨てようと思ったか…

そんなことで、自転車だからといって、荷物を多くしてしまうと確実に後悔するのでお気をつけて。

②紙の地図を持っていくべし。

僕はお遍路の際、携帯機器を持たずに紙の地図だけを持って行きました。それは、電子機器に頼らず、自分の足で進みたいと思っていたからです。
しかし、お遍路中出会った、別のお遍路仲間の人たちは大体電子機器を頼りに進んでいる人の方が多く、
その人たちの話を聞いていて面白かったことがありました。

それが、”結局、紙の地図頼りになる。”ということでした。

そうそう、お遍路をしていると必ずといっていいほど道に迷います。初心者の方なんて絶対迷わないことなどないくらいです。今はGPSで場所がすぐにわかるし、いまのスマホには全部その機能がついてます。
しかし、この機能を使ってわからない道を調べていると必ず起きるのは電池がなくなって途方に暮れるということです。

そうしたリスクを考えると、電子機器に頼らず、紙の地図だけで進む方が理にかなっている感じですね!

 

③人とのコミュニケーションやありがたみを受けること。

僕も最初びっくりしたんですが、お遍路していると街頭から、車からいろんな支援をしてくれる人がいます。
そんな人がすぐに言ってしまうのが「いえ、そんな悪いです。」日本人の癖なんですかね。ほんとに欲しくても、特にお金などを渡されるとすぐいってしまいます。

ですが、これはあまりよくないのです。(お遍路中では)なぜかというと、何かをくれるほとんどの人が、「同行二人」といって空海も一緒について修行をしていると考えているので、その空海へのお印として支援してくださる方が多いからです。

全員とはいいませんが、支援することで自らもその人が得られるありがたみを分けてもらえると考えている人は多いです。なので、どうしてもいらない限りは「南無大使遍照金剛(なむたいしへんじょうこんごう)」といって受け取ってください。これは「大使(空海)のご加護がありますように」という意味の言葉です。

④雨の日は無理して進まない。

基本山道ばかりで、ほんとに険しい山道のところでは道が川みたいになってしまうところもあって、こけたら一発であの世行きみたいな場所ばかりです。死んだら元も子もないのでぜひとも無理はしないようにしましょう。(僕は一度死にかけました。笑)

⑤特に夏であれば水は4リットルぐらいは常に持っておく。

僕の実体験済みですが、山に入ると自販機、民家すらないところもあります。そんなところで夏に脱水気味になったらほんとに幻覚見えます。お気をつけください。
これは目安ですが、2リットルのペットボトル2本分は必ず持っておくべきです。また、湧き水などの水場もたまにありますし、そうした時には補給を忘れずに!

⑥お遍路小屋、通夜堂、善根宿などに一度は泊まるべし。

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お遍路をしている人は宿に泊まって回る人、野宿をする人などもありますが実は無料で泊めてくれる家やお寺があるんです。

家は善根宿といって場所によっては小屋のようなすごく汚いところもありますが外で寝るよりましかもしれません。

お寺は通夜堂といって普段はお通夜のときに親族が泊まるために作られた場所ですが、現代ではあまり活用されなくなっているためにお寺によってはお遍路さんのために解放している場所もあります。

ぜひ一度泊まってみるといろんな人と会えるかもしれません。おすすめです!
参考:お遍路、無料で泊まれる場所、お寺リスト

ちなみにお遍路してると通夜堂、善根宿のリストを配っている人がいます!
絶対もらっといた方がいいですよ。

⑦順番にとらわれすぎない。

よく、1番札所から始まったら88番札所まで綺麗に回らないといけないと考えている人がいますがどうではありません。たしかにきりよく回る方が、ご利益がありそうですが、お遍路は全部を回るという行為自体が素晴らしいことなのです。

特に、歩き遍路の場合は、各札所から歩き遍路道という特別なルートが設けられていますが、自転車の場合は一般道を通ることが多いため、遠回りするしかない時もあります。

そんな時には札所の順番にはとらわれず進みやすいところから進んで行くと言うのもすごく大事なんです。順番にこだわって行くことで得られるものもあるとはおもいますが、僕自身はそこまでこだわる必要はないと思っています。

 

自転車遍路で持っていきたいアイテム。

はい!オマケで自転車遍路で持って行ってよかったアイテムをざざっとご紹介しておきます。

 

お遍路中はやっぱりゆっくり本を読み進めたりするのにすごくいいんです。だから、本を持っていくといいんですが…なにぶん、重いんです。本3冊も4冊も持っていくの。

でKindleなら、それが簡単に解決しちゃいます。軽いし、100冊以上もいれれるし!

バッテリーもそこそこ持つので、3、4日充電しなくても大丈夫ですよ。

 

このライト超便利なんです。

懐中電灯的に使えたり、またランプのように横に広く照らすこともできます。

僕の場合はテント生活でやっていましたので、これはものすごく重宝しましたね。普通に宿泊所に泊まる人でも暗くなった時の対策はしっかり考えておくといいですよ!

 

自転車でお遍路する人が必須の2つのアイテムがリアキャリアリアサイドバッグです。

まず、自転車でお遍路する時にバックパックでいけばいいやと言う考えは絶対にやめてください。肩に何キロもある荷物を背負って、何十キロも進むこと、また山道や坂道を登ることを考えると不可能に近いと思います。

なので、ロードバイク、マウンテンバイク等の後ろにキャリアをつけ、サイドバックをつけることをオススメします。

キャリアを選ぶポイントは乗せることのできる総重量自分の自転車のサイズに合うかどうかです。最悪、ネット等で購入した物を近くの自転車屋さんで取り付けてもらうのもいいでしょう。自転車屋さんでキャリアを買うと高いので、オススメしません。

また、バッグは容量防水かどうかを注意して買いましょう。

お遍路期間中、必ず雨は降ることを考えておかないといけないです。その時、バッグなどをビニールなどで覆ってしまうと、自転車の車輪に絡まり転倒などの事故に繋がります。なので、最初から防水の物が良いと思います!

 

電子機器の充電も大きな心配だと思います。

僕は断然ソーラーの充電器をオススメしますね。やっぱりバッテリー自体持っていても充電できなかったり、電池が行ったりと無駄に経費がかかりがちです。

しかし、ソーラーの充電器ならキャリアの上などに固定していると自転車で走行中に勝手に充電をしてくれるので、臨機応変に対応できるんです。雨などの日の心配はありますが、そんな日に電子機器を多用することはないと思いますので、晴れの日のみ走行中に使うことを考えておくと十分でしょう。

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また、こちらは必ずオススメしておきたい本です。へんろみち保存協会という団体が出す、へんろ道の地図です。

細かな休憩所情報なども載せてあり、とても使い勝手がいいです。電子機器は街中ではつかえますが、山に入ると全く使い物になりません。僕は電子機器(携帯、パソコン)を持たずに行ったのですが、この地図さえあれば問題ないくらいによかったですよ!

 

最後に、お遍路セットです。必ずこのような物が必要ではないですが、やはり白衣を着て、それなりの成り立ちでいくことで自分自身の身が引きしまりますし、周りから見た人から一眼でお遍路さんだとわかります。

街頭で応援してくれたり、飲み物や食べ物をお接待してくれる人、家に泊めてくれる人など…助けてくれる人もたくさんいます。そんな人にわかるような格好をしておくといいと思いますよ!

また、一つ一つのアイテムをバラ買いすると当日に”〜がない!”というアクシデントも起きやすいので、セット買いしておくことをオススメします。

では、素晴らしいお遍路ライフをお楽しみください!

 

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