2017.03.01
こんばんは!
この度は、僕が先日まで挑戦していたクラウドファンディングのことについて、応援してくださったみなさまへしっかりとした報告も兼ねて、こちらに詳しく書いておこうと思います。
もし、クラウドファンディングの挑戦を知らない方は、まずはページをご覧ください。
挑戦しましたが、未達成に終わりました。すいませんでした。
まずは結果から。
60日間の支援募集期間を設け、193名の方から、合計2,243,000円もの金額を支援していただくことができましたが、期間内に目標金額を達成できなかったため、プロジェクトは未達成となり、決済も無効になったので、1円も支援は受け取れないということになりました。
本当に共感して、応援してくださったみなさんのご期待に添える結果を出せずに反省しています。
どうも、すいませんでした。
ただ、未達成に終わってしまったことにかんして、僕自身は「失敗」とは捉えておらず、この先、また別の形で挑戦できるきっかけをいただけた機会となったので、今回未達成に終わってしまったことの原因とこのプロジェクトのこれからについて支援していただいたみなさま、またこの記事を見ていただけているみなさまへお伝えできればと思います。
自分よがりな引換券
今回のプロジェクトは「絶対に死なない」というコンセプトを掲げ、お金を稼がないと死んでしまうという恐怖からいろんなことに挑戦できない人を救うことのできる場所を作りたいというのが企画の大きな趣旨でした。
また、「お金があればなんでも買える」というお金に縛られる生活から脱却できる場所として、エネルギーや最低限の食料がついたシェアハウスという新しい形の提案を世の中のアンチデーゼとして伝えたいと考えていました。
こうしたコンセプトは自分で言うのもなんですが、本当に新しく、面白く、とても社会的に必要だと思えるプロジェクトだったと思います。
が、僕は大きなミスを2つ犯してしまいました。
1つ目は「自分よがりな引換券」です。
クラウドファンディングは、ただの寄付をするためのツールではなく、購入型の資金調達の手法です。
つまり、支援者の方へお返しする「引換券」がとても重要な役割を示しているのです。
そして、今回僕たちが考えた引換券は「ひょっとコイン」という簡易的な地域通貨発行し、送るというものでした。
1000ひょっとコインでシェアハウスへ1泊泊まれるや僕たち独自の体験イベントへの参加権などと交換できるというモノです。
普通のクラウドファンディングで引換券というのは多くが「モノ」が届く形が多いのですが、僕たちは「ひょっとコイン」という選択権を持てる引換券にすることで、支援者のその場の感情でサービスを選べるという価値を引換券として提供すること、また実際に高知へ足を運んでもらうことを考えこのような形をとることにしました。
が、これが自分よがりな引換券になってしまっていたとは後になってから気がついたんです。
と言うのも、確かに考え方は将来を見越した形で良かったと思うのですが、支援してくださる人の感情を考えると「ひょっとコイン」という曖昧な価値よりも「モノ」というわかりやす価値へ投資をする方がより明確に自分に返ってくる喜びを得やすいと言うことがあるし、実際に高知へ来なければならないというハードルがあったのだと感じました。
ここまで説明してきて、正直わかりずらくないですか?これ?
そうなんです。もうわかりずらいってのが一番の大きな原因で、プロジェクトには共感したけど、なんかよくわからないモノが引換券で返ってくるとなると、支援をしようと思う感情も動きづらくなってしまいますよね。
これが一つ、大きなミスでした。
そう思って、最後の最後に引換券を追加しましたが、遅かった…
プロジェクトの見せ方
2つ目のミスは率直に「プロジェクトがわかりにくかったこと」だと思います。
まず、タイトルから「絶対に死なない」などとちょっと過激なワードを使ったり、中身もそれに合わせて、「絶対に死なない7つの理由」というような説明を加えました。
僕からすれば、こうした素直な表現が心に響くと思って、書いているのですが、これによってちょっと触れずらいプロジェクトになってしまったのが実情です。いっぱい批判も、誹謗中傷もきました。
クラウドファンディングを活用して、多くの人から支援を集めるなら、もう少しソフトにわかりやすい表現にすべきだったと思います。
例えば、「エネルギーも、食も自活できちゃう新しいスタイルのシェアハウスを建てたい!」とかですね。ソフトに。ソフトに。
実は大きな成果はあった!
未達成になったことは本当に応援してくださったみなさまの期待を裏切ってしまい、申し訳なく思っています。
が、それ以上に大きな成果がありました。
それは、「絶対に死なないシェアハウス」を求めている人が結構たくさんいることです。
先にプロジェクトの説明がわかりにくかったと書きましたが、逆にこうした表現によって、このプロジェクトで伝えたいことが深く刺さって、共感してくれる人も実は多くいらっしゃいました。
これは、僕たちにとってはとても重要なことで、実際にシェアハウスを建てても全然ニーズがないなら、プロジェクト自体意味のないものになっちゃうのですが、こうした場所があることによって助かるという声やこうした場所は社会にとって必要だと考える人が思ったよりも多くいらっしゃったのです。
ちょっと過激な表現で、今回プロジェクト自体は失敗に終わってしまいましたが、僕はニーズがある限り違った形でもいいので、絶対に企画は続けます。
お金の課題ができたので、どこまで当初の形に近づけられるかはわかりませんが、できるだけ同じような感じで進められるようにしたいと思っています。
まとめ
僕の仲良くしていた知り合いの中でも今回のプロジェクトは賛否が分かれるものとなりました。
正直、自分の近くにいる人が少し否定的に見ていることは気持ちのいいものではありませんでした。が、僕はそういったことほど本当はすべきことなのだと思っているのです。
すでに周りの人から「いいね!」と言われることが新しい価値を生めるかと言われれば、おそらく無理だと思います。それはビジネス的に成功しても、それ自体が根本的問題解決の手法になることはありえません。
だから、賛否の分かれることほど、この社会にとっては新しいことであって、やってみる価値のあることだと思うんです。
そして、まだ25歳で何も捨てるものがない、僕みたいなバカな若者だからこそ、挑戦できることなのです。
だから、僕はまた挑戦します。まだまだやれると思えるまで!
今回のクラウドファンディングでは本当にいろんなことを学ぶことができました。挑戦していなければ知りえなかったことを多く知ることができました。
そんな機会を与えてくださった皆さん、本当にありがととうございました。
いろいろなことをまた初心に戻り考え、挑戦していこうと思います。こんなアホな若者ですが、よかったらまた応援してやってください。
では、次回の新たな挑戦をどうぞお楽しみに。
《おまけ》
さて、実は支援募集の最終日、悪あがきでこんな投稿をしていました。
「あなたの1シェアにつき1㎞あるきます!」
「あなたの1シェアにつき1㎞あるきます!」
「あなたの1シェアにつき1㎞あるきます!」
「あなたの1シェアにつき1㎞あるきます!」
「あなたの1シェアにつき1㎞あるきます!」
あれ?こんなこと僕いってましたっけ?
………
すいません。自分で蒔いた種です。しっかり歩かせていただきます。
ってことで、最終日の数えられるだけのシェアの総数を数えてみました。
78シェア…
78シェア…
78シェア…
78シェア…
78シェア…
え?なんのことでしたっけ?
シェアって、美味しい食べ物のことでしたっけ?笑
はい、ってことで、78㎞!約束通り、歩きます!(走るかも。)
約束は守ります。歩きます!!!!
シェアどうもありがとうございました!!!!!
この距離だと高知県内しか行けませんが、また、ルートなど決まったら、ブログで書くことにします。お楽しみに〜〜〜
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NPO法人ひとまき代表理事
猟師・企画デザイナー
月間4万人の人に読まれるブログ「ジムニーに乗ったサル」
ジビエ特化メディア「ジビエーる」を運営。
詳しいプロフィール
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