2016.03.06
まだまだこれからってところで、地方移住が美化されすぎているところもあるなとおもっているので、僕が感じている地方移住のリアルをまとめてみました。
高知県嶺北地域の標高700メートルの家に住み始めて改めて良かったと思うこと、不便だなと思うこと
僕の生活でのメリット、デメリットはこちらにまとめています。
目次
①普通に便利ではない。
まあ、普通に便利ではないですよね。
周りに大きなスーパーとかコンビニはないですしね。コインランドリーとかもめっちゃ少ないし…
あとは昼飯食べるところも結構被るし。
僕の住んでいる本山町は100均がないのでなんかイベントとかするときに本当に困ります。
何かしたいと思ったときにすぐソコにないってのは田舎の不便なポイントでしょうね。
②車を持つのは当たり前。
まあ、人にもよるし、場所にもよるんですが、公共交通機関が格段に少ないです。
僕の住んでる本山町はJRすら通ってませんし、路線バスも1時間に1本とかザラです。
一家にに車2台持ちが平均的ですからね…コストかかるな。
実際、月の生活にかかるコストは低いですが、車の燃料費、維持費が結構負担に感じますね。
疲れてるときに移動が車ってのも正直つらいですし。道も狭いので安心もできないですよね。
③形ある仕事は選べない。
公務員、郵便局、銀行なんかの各自治体に一つはある仕事なんか以外にはいろんな会社はあるにしてもなかなか自分の就きたいと思う仕事を見つけるのは至難の技です。
実際に求人をしてる会社なんかは全然あるんですが、それが自分がしたい仕事かと言われれば疑問が残るような感じですね。
こうした理由で多くの若者たちが都市部へ流れて行っている状況があるし、そうなっている理由も住み始めてからより感じるようになりました。
自分がしたいことが地方の中でない限りは、わざわざ消耗する仕事に就きにくることを選択するのは本末転倒のように思います。
仕事を自分で生み出せる人はいいですが、そうじゃない人にとっては理想の地ではあるけど仕事がないんじゃな〜という場所だと思います。
④独特の文化も未だに残っている。
僕も今住んでいる地域の伝統の神祭に参加しましたがその地方独特の風習なんかが未だに残っている感じがします。
昔ながらの文化は大切に守るべきものであると同時に若い人なんかにとってはわずらわしいものの一つでもあります。
何を面白いと思うかは人それぞれですので、こんな風に地域内に決められた文化があると自分の時間もわざわざ使わないといけないんでめんどくさいと思う人は多いでしょうね。
たまに”これって意味あるの?”みたいな感じのイベントもあるので、全部に参加しないといけないっていうのは正直つらいです。笑
⑤個の強みが重視される。
田舎っていい意味でも悪い意味でも”個”の強みが重視されます。
そのことをすごく感じたのは、田舎に暮らし始めて一ヶ月ほど経った頃かな〜
僕の強みはどんどん挑戦していくことなので、地元の人にアタックしまくって行ってたら、自分が思ってた以上にいろんな話がどんどん進んで行って今は忙しいぐらいに自分のやりたいことができてきています。イイコト!
ただ、逆に思うのはそうした何かこれって強みのない人にとってはずっと”よそ者”として扱われるように感じるのですごくきつい環境なのかなとも思いますね。
⑥教育環境を選べない。
僕は田舎の一番の課題はこれだと思っています。
人口が少ないことで合併され、少なくなっていく教育環境。こんなところで自分のこどもを育てたいなって思っている人からしても学校を選ぶことはできないし、周りに塾などの施設すらない。
もし、受けたい教育を得たいなら、高い交通費を払って、高い下宿料を払って受けるしか選択肢がないんですよね。
でも、そんなに豊かな家庭もあるわけでもなく、結局地元に残っている場所で教育を受けるしかない。というのが一般的です。
ちなみに僕はここをどうにかしたいと思ってるんです!
⑦ローコストな生活が当たり前ではない。
これね。勘違いしてる人多いんですよ。田舎に来たらローコスト生活が当たり前なんて…夢物語です。
正しくは”ローコストな生活が選択できる”というだけです。
僕は薪生活をしていて、さらに水道が山水でタダなので、光熱費はかからないし、朝夜真ん中の家を選んだので、家賃10,000円で住んでいます。
ただ、スタンダードな移住の人でそこまで考えている人はほとんどいないと思うので、スタンダードで考えてみると、家賃は都心部よりもはるかに安いところが多いけど、実際移動するのに車を使うことが当たり前で②で触れているようにガソリン代やその他維持費がかかります。
だから、実際にはコストが抑えられるってのはほんのちょっとで、きてびっくり以外と生活にお金かかるっていうのもあるんですよね。
地方に移住したいと思っている人へ
地方移住はただ楽しかったり、楽だったり、美味しいことばかりじゃないんですよ。暮らしていく中で困難に思うことは多々あります。
僕の住む場所でも同じことが言えます。
ただ、都心で暮らすのが難しいなと思っている人。地方への希望を持っている人。
先ずは是非、地方へ何度か足を運んでみてください。そして、そこの人たちと触れ合ってみてください。
そうして、覚悟をもって地方へ移住してくることで上記に書いたような困難がありつつもそれを乗り越えていける想いを持つことができると思います。
地方移住は”楽な選択肢”ではないんです。ただ、考え方によっては本当に素晴らしい暮らしが待っていると思います。
覚悟を持って、一歩踏み出した人だからこそ待っているパラダイスがそこにはあると僕は思っています。
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NPO法人ひとまき代表理事
猟師・企画デザイナー
月間4万人の人に読まれるブログ「ジムニーに乗ったサル」
ジビエ特化メディア「ジビエーる」を運営。
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