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本当の怖さを知らないこどもは失敗をすることを恐れるようになる

2016.04.04

今の親も地域も社会全体が失敗を恐れるのには、小さい頃から”失敗をさせない”という悪い教育がなされているからだと思います。

失敗をしないことが安定することだと勘違いしているのです。

そのリスクは計り知れないのに…

 

超えげつない川で遊ぶ小学3、4年生を見て

僕が家庭教師をしている小学4年生の男の子とのある時の出来事です。

その日は、家庭教師先のお宅にともだちがわらわらときていて、その子が集中できなそうにしていたので外で遊ぶことにしたんです。

僕:「Sくん、何して遊ぶ?」

Sくん:「どうしようかな〜。川であそぼ!」

僕:「いいよ!どこの川?」

Sくん:「家の隣の川だよ!」
 

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と言って、登り始めた川がえげつなすぎて、僕でさえちょっと物怖じするレベル。

実はその彼は、あの有名なブロガーのヒビノケイコさんの息子さんで、今年から小学4年生になるおもしろい男の子。
 

僕は普段パソコンの使い方やら、いろいろと楽しく遊びながら教えてるんですが、こういう一面をみたのははじめてだったんですよね。

こんなえげつない岩のある川をガンガン登っていくのです。

僕はある程度田舎で育ったこともあって、登れるのですが、僕たちの世代でも多くの人は怖くて登れないようなところを登っていく彼らをみて、ほんとにびっくりしたんですよね。

 

怖さを知らない子が多すぎる

そんな姿をみて、ケイコさんと少し話をしたのです。

僕:「Sくんやともだちはほんと野性ですね。あんな川ガンガン登っていくなんてびっくりしました。」

ケイコさん:「ああ、Sは小さい頃からずっと登ってるから慣れてるんだよね。」

僕:「すげーすね。さすがの僕でもビビりました。」

ケイコさん:「でも、都会の子とかでやっぱりああいう場所が怖くて登れない子とか見てたらほんと大丈夫かなって思う。だって、小学生でも登れる場所なんだよ。守られすぎてるよね。」

僕:「確かに。守られて、怖さを知らないってほうがほんとはずっと怖いことなんですよね。」

 

本当の怖さを知らなければ、常に失敗を恐れてしまう

そうした会話を交わす中、僕はあることに気がついたんですよね。

普段からずっとおもっていたことなんだけど、なかなか言語化できなかったことがフッと舞い降りてきたんです。

今の僕たちの世代のこどもは”失敗をしない”ということを美徳として教えられてきている世代だと思います。”失敗は当たり前”じゃなく”失敗は恥”なんですよね。

でも、そういう環境にいることで失敗することを怖いと感じてしまうようになったんです。

その多くは本当の怖さを体感していないのです。

先の川の例で話をすると、実際登ってみないとなかなかイメージしずらいかもしれませんが、足を滑らせて落ちて頭を岩に打ち付けたら最悪死に至るレベルの場所だと思います。

だけど、そこで遊んでいる子たちはこけても怪我はする可能性はあっても死ぬなんてことはないという安心感を持って見守ることができるのです。

それはなんでかというと”本当の怖さを知っている”からなんですよね。

この岩をどうやったら安全に登ることができるのかってことを知っているのです。

苔がこべり付いているところは滑るから危険。

いわでも小さな岩だと崩れる場合があるので注意して登る。

真正面に登るより斜めに上がっていくことで勾配が低く、登りやすい。

もっと色々ありますが、こうしたことを瞬時に判断し、素早く安全に登ることを身体で覚えるているのです。

そして、もちろん転んだ時もしっかりと受け身を取れる訓練を自らしているのです。

こうした経験をしてきた人は失敗に対しても抵抗ができていて、挑戦していくことを覚えていくんですが、経験のない人は失敗することをおそれてしまうんですよね。

 

失敗したことのないことのリスクは計り知れない

近年の流行り病なのか、”うつ病”って病が10人に1人の割合であるといいます。

僕はその病を筆頭に失敗したことのない人が失敗にぶつかった時の反動は計り知れないものだと思っているんですよね。

失敗することがいいことではありませんが、人は失敗するものです。

そう割り切って、失敗をうまく受け取ってもらえるようにするかを鍛えることも必要な教育なんじゃないかなと思いました。

失敗を”悪”とした時代はもう終わりました。

 

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