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21世紀のこどもたちへ伝統産業を残していく。一人一人の会話から生まれる”和える”の商品

2015.08.27

先日、日本政策投資銀行が主催する第4回 DBJ女性新ビジネスプランコンペティションにおいて女性起業大賞を受賞された、株式会社”和える”の代表、矢島里佳さんの話を聞く機会がありました。

高知県産学官民連携センター(通称:ココプラ)の主催で行われた、地域資源を活かし、セクターを超えた恊働によって生み出す新規ビジネス(2)というイベントに特別ゲストとして講演されるということで行ってきたんです。

矢島さんの想いの乗った会社”和える”の物語がとても素晴らしかったのでレポートしたいと思います。

”和える”のしたいこと

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我々の会社は”和える”という会社です。和えるのロゴマークの赤い丸は日本の日の丸を、そしてその横の網目状になっているのがここにいらっしゃる方も含めた日本のすべての皆様のことを表しています。

”和える”はそんなさまざまな個性を持った皆様を”和える”ことによってよりよい未来を創っていきたいという想いで活動しています。

僕は実は前から”和える”のことを知っていて、今回どうしても話が聞きたかったので知人の紹介もあり、行ってきました。

”和える”のコンセプトであるいろんな人を和えるというのはまさに対話ととても似ている気がしています。そして、今回代表の矢島さんの話を伺って、そうだな〜って明確に思いました。

和えるの商品は主に0〜6歳のこどもに伝統産業の技術を駆使した、こどもに使いやすい食器や体にやさしい服などを作っています。

それら一つ一つを企画し、デザインし、作っていくのに2〜3年もの時間をかけて作っています。

なぜそんなに時間を使うのかというと、妥協したくないからです。妥協したものが将来ずっと続いていくものになるとは思いません。

だから、妥協せず、デザイナーととことん話し、イメージとすり合わせ、そのデザインを職人さんとすり合わせ・・・そんなことをやっていると自然と時間がかかってしまうんです。

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和えるのHP
を見て、感じることはとても時間がゆっくりと自然に流れていくような感覚になることなんですね。

そこにはこうして、時間をかけてゆっくりゆっくり丁寧に作ってきたからこそ生まれる安心感が感じられるんですね。

伝統産業といえば何百年、何千年と続いてきた産業。そんな産業をスピーディーに進めても上手くいかないということがわかっているし、そこに価値がないと知っているからこそホンモノにこだわったものづくりをされているんですね。
 

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生まれてすぐに伝統産業に触れることでものを大切に使っていくことや大量消費、大量生産ではない消費の仕方を考られる感覚を養ってもらうことができると考えています。

また、伝統産業の良さを知ってもらうことで伝統産業へのイメージが変わり、次の世代へ愛されるものを作っていくことを目指しています。

矢島さんは食器や服などを通して、言葉ではない想いを小さい頃から感じることで感性が磨かれ、将来ホンモノを見る目がしっかりと養われる。そんなことを考えてこの会社を立ち上げたのでしょう。

本当に素晴らしい教育だと思うんですね。使うものから、持っているものから、言葉で伝えきれないことを環境で伝えるというのはとても大切なことなんです。

僕自身、こどもには本当に美味しいとは何か?本当にいいモノとは何か?ってことを伝えたいと思っています。

こどもを育てる教育環境って今後とても重要になって来る視点だと思っています。

ある意味で僕がこどもは地方で育てるべきだ!と思っているのはこういう観点に近いかもしれません。

ジャーナリストになりたかった

実は私は小学生の頃から人に何かを伝える仕事をしたいと思っていました。

それは、運動会の時に実況をしていて、終わった後、外にいて運動会を見れなかった先生から”矢島の実況のおかげで見てなくても様子が伝わってきた!ありがとう。”という一言がきっかけでした。

そこからなんとなく人に何かを伝える仕事ってなんだろう。ジャーナリストがしたいなと思うようになって、大学もそういう道に進みました。

大学に入ってからなんとなく伝統産業への興味があって、記事を書く仕事をしたいと思っていて、いろんなところにActionしたところ、JTBさんの企画で仕事をさせてもらえることになりました。

でも、書いて伝えるってことに限界を感じていて、自分の好きな何かを社会の中でどう活かしていくかを考えた時、伝統産業が好きだなってことに気がついて、

しかもその好きなモノがどんどん廃れていっていて、いろんな問題がありすぎる状態になっていることを知りました。

書くことではなく伝統産業の良さを伝えるにはというふうに考えた時にモノを通して伝えることが必要だと考え、”和える”が生まれました。

なんか僕の今にも似ているな〜ということがたくさんあって、共感しました。

小学校から教員目指してて、教育実習行ってから教員になるのやめた理由

この記事でも書いているみたいに、僕もつい最近まで教員という仕事を目指して進んできました。

しかし、教員という立場で教えることには限界があって、僕の本当にやりたいことはできないと感じました。

僕自身、現状はまだ手探り状態ですが、こうして形にして成功している矢島さんにはとても勇気づけられました。

夢は持っていいんです。夢は希望になるから。

でも、ある時に考えないといけないと思うんです。
本当にそれが自分の目指すものなのか?

そんな葛藤を続けていくことで本当に自分自身の欲している答えに近づいていくのではないかと思っています。

最近、イケハヤ軍団に加入した里元さんもほんとまさにそんな感じですよね!

参考:好奇心では飯は食えないなんて全くのウソ。公務員を辞めてイケダハヤトのアシスタントになった人の話

自己対話することが必要なんですよね〜

みんなが起業家精神を持つことが大事

こうして、ビジネスをしてて思うのは企業は競争じゃなくて、共創していかないといけない時代なんだなと思うんです。

”A社はこうこうですが、我が社はこんなふうになっています”と自分と他者を比較し、争っていても何も生まれないんですね。

少なくとも私は、競争ではなく、共創をしていきたいと考えています。争うんじゃなく、同じことをやるなら一緒にやっていったほうが大きく強くなっていくはずなんです。

だから、近年起業ブームみたいになって新しい事業を起こすことが大事だ!って言っている人が多いですが、私はそうは思いません。同じようなことをやってる人がいるならそこに協力して行ったらいいんじゃないでしょうか?

イノベーションとは今までにやってきたことのないことを生み出していくことなのだと思うんです。

だから、一人一人が起業家精神を持つこと。それが今最も重要なことではないかと思っています。何かの団体に所属しようとその中で一人一人が起業家精神を持っていることでよりよくなっていくはずだと思っています。

まさにそうだな〜って思うんです。みんなが起業しても社会は回りません。結局、起業家ってのはマイノリティーであると思います。

”共創”って現代のキーワードですね。これは教育にも言えることかと思います。

個で争うことがほとんどで、他者との協力で何かを作っていくことを学ぶ環境が実は少ないのが現状です。

部活とかでもチームプレーとは言いますが、結局部内で争いが起きているんです。

社会的にも”個”を重視する中でその”個”同士が一つのことを作っていく、共創する力ってのは社会的にもとっても求められている力だと思うんですね。

”和える”の商品はほんとおすすめ!

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こんな想いを持った和えるの商品はこどもにとっての宝物になること間違いなしです。

僕がこどもいたらこぼしにくい器とか藍染の肌着は確実に欲しいですね〜
 

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基本はこちらのオンラインショップで販売していますが、直営店も東京目黒にあって、二店舗目が今度京都にできるそうです!

ぜひぜひそちらに足を運んでみるのもいいですね〜!

採用募集してるってよ!

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うわ!ナイスタイミングで採用募集とかしてたりします。

この機会に興味を持った人は連絡してみては!!!?
 

和えるについて、興味を持った方はこちらもどうぞ!!

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矢野 大地 (やの だいち)


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