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母子家庭で育った僕が語る。現代の家族のあり方

2016.03.18

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はい、今までブログ等でも得に書いてこなかったですが、僕は小学2年生のころに両親が離婚し母子家庭で育ちました。

そんな僕は、大学へ進学するまで、母親、兄貴、祖父母との5人家族でした。

父親がいなかったことで、できなかったことはあったにせよ。本当に有意義に、安心して暮らして来られたとおもいます。

そんな僕が、考える現代の家族のあり方をどうぞ。

 

一人親世帯の現状はなかなか困難

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【平成27年厚生労働省調べ】

こどもの数が大体1500万人と言われているので、現代では約10人に1人のこどもが一人親世帯で育っています。

クラスに3人はいる可能性があるというのが現状ですね。

 

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さらに、一人親家庭は「相対的貧困率」というものがとても高いと言われています。

相対的貧困率を簡単に説明すると、

等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人数の平方根で割って算出)が全人口の中央値の半分未満の世帯員を相対的貧困者としている。相対的貧困率は、単純な購買力よりも国内の所得格差に注目する指標であるため、日本など比較的豊かな先進国でも高い割合が示される。

相対的貧困率とは何か:6人に1人が貧困ラインを下回る日本の現状

つまり、日本の平均所得の半分に満たない世帯のことを指します。そして、その約55%が一人親家庭なのです。

また、一人親世帯になった原因の約8割が「離婚」というデータが出ています。

僕もその中の1人というわけですね。

こうした数値的に見ると、とても大きな社会問題だといえるでしょう。

 

核家族化、自由恋愛の流れが離婚率の増加を示唆している

この離婚率が近年すさまじい勢いで増加しているのには様々な要因が考えられますが、僕の考えは大きく二つの流れが要因となっていると考えています。

まず一つ目は、核家族化です。

 

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1950年代から、急激に大家族と呼ばれる、親子3世代での世帯が減っています。

そして、多くが「夫婦のみ」、「夫婦と未婚のこども」の世帯となっていく傾向にあります。

その原因は戦後の「高度経済成長」にあるのでしょうが、今回はここには言及せず、なぜ核家族化すると離婚が増えるのかについて考えたいと思います。

シンプルな結論としては、”子育てや家族経営に関して未熟である”ということだと僕は考えています。

女性の社会参画が徐々に認められている一方で、現実的には奥さんが家庭にいることが当たり前であるという風潮は未だに抜けていません。

そんな家族構成が変化していないのに離婚を選択する家庭が多いのは、近くにサポーターがいないということが挙げられると思います。

子育てや家族経営に対して、近くにいてサポート、口出ししてくれる人がほとんどいないのです。

そして、役割を決めてしまって”逃げ場所がない”ということも原因に挙げられるのではないかと思います。
 

疲労がたまったり、ストレスがたまっても、それを解消することがお互いに困難な状況にあるのです。核家族化は自分たちだけで作り上げていくというスタイルとしてはいいのでしょうが、自分たちだけで作り上げないとという負担も大きいということなのです。

二つ目は、自由恋愛の流れです。

近年では、恋愛として「好き」だと思う人と結婚することが多くなっています。

ほんの50年ほど前までは「家族同士の結婚」という感じの印象が大きく自己選択を持てる社会じゃなかったのが、近年はほぼ自由恋愛での結婚がほとんどですね。

そのため、「家族経営が合う人」との結婚というよりかは、「一緒にいて楽しい人」という感じの選択をする人が多くなっているんです。

また、家族ぐるみでの関わりはもちろんありますが、「離婚」という選択に対して、個人同士の問題という考え方が一般的になっているため、そのハードルが低くなっているということもあります。

こんな大きな二つの流れから、離婚率が増加する傾向にあると考えています。

 

一人親世帯の増加は仕方のないこと

以上の社会の流れによって、一人親世代の増加はさけられないと僕は思っています。

今後も、どんどん増えていくでしょう。

では、「相対的貧困率」「こどもの精神的負担」なんかはどうするのがいいのでしょうか?

 

相対的貧困世帯に対する教育支援

僕は母親が一生懸命働いて、僕や兄貴を食わせてくれたし、祖父母と一緒に暮らすことで生活コストも低く、さらに母親の就業中も見てくれる人がいたと言うことがとても良かったと思っています。

実際、食べるのに困ったことはなかったし、進学に対して不安はありましたが、大学への進学もできました。

本当に感謝しています。

しかし、上記で述べたように核家族化が進んでいる現代ではこどもを仕事中に見てくれる人もおらず、なかなかしっかり仕事に就くという選択をとれる世帯も少ないのが現状でしょう。

女性なら、さらにそのハードルは高いのが現状です。

なので、経済支援は確実に必要で、それをしないと次世代の大切な人材である”こども”の選択の幅まで狭めてしまうことになります。

僕は一人親世帯の支援を経済支援と考えるのではなく、教育支援と捉えて、行っていくべきだと考えています。

実際に、経済的不安があると、様々な挑戦するチャンスはあっても、挑戦することを選択できないこどもは本当にたくさんいるでしょう。僕も、恵まれていた方だと言っても、選択できないことはたくさんありました。

親の選択にこどもが巻き込まれていくことを避けることが政府の行うべき支援だと思います。

 

一人親世帯の社会的地位が低いために起こる「こどもの精神的負担」

僕は自分自身を例に考えて、経済的負担よりも一番きつかったことは”精神的負担”です。

小学2年生の頃から、自分で積極的に選択することが悪いと思ってしまったり、人の目をものすごく気にするようになったり、自己表現をすることが怖くなりました。

そして、一番負担だったのは小学生の時の道徳の時間で「父の日にお父さんの絵を描きましょう」ってやつでした。
 

こんなちっぽけなことかもしれないですが、僕にとってはとっても大きなことだったんです。

みんなが楽しそうにお父さんの絵を描いている中で、僕はおじいちゃんの絵を描きました。

もちろん、おじいちゃんは喜んでくれましたが、僕にとって、おじいちゃんはお父さんではないのです。

そんな些細なことの重なりで、友だちや他人に「母子家庭」だと素直に話ができたのは大学生になってからでした。

これはほんの一握りのことで、僕とはまた違った境遇にある人はもっともっといろんなことがあるでしょう。
 

とにかく、一人親世帯は「はずかしい」「かわいそう」なんていう風に思われることが多いんです。そんな風に社会的地位の低いことがこどもの精神的負担になるのだと思います。

 

現代の家族のあり方をもっと自由に。

このように一人親世帯の大変さは確かに数値的にも見える化しています。

僕なんかよりももっともっと大変な世帯もあるでしょう。

だからこそ、僕は言いたいです。もう、親や家族に固執しすぎる時代は終わったのでは無いでしょうか?

生物的な家族の繋がりも大事なつながりではありますが、近すぎて反発したり、よく無い関係になることもあります。
 

そんな時に、生物的な家族以外の自分の想いを共有できる家族がいてもいいのではないでしょうか?

もう、家族という柵が必要な時代ではなくなったんです。

もし、家族のことでどうしようもなくなっている人がいたら、ぜひ他の家族を探してください。あなたが心を許せる家族を。
 

そんな風に、一人親世帯が社会に認められるようになることを願っています。

 

最後に…

僕は結果的に母子家庭であったことを誇りに思っています。

母子家庭でなければ、感じなかった嫌なこともあるけど、いいこともあったんです。

・お母さんが働いているということに対して、より近くでみれたこと。

・祖父母とのコミュニケーションをたくさんとれたこと。

・家庭内での役割がしっかりあったこと。

だから、僕は与えられた環境の中で生きやすい生き方を見つければいいと思うんです。

スタンダードは両親いる家ではないんですよ。
 

スタンダードは自分の置かれた環境そのものなんです。





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矢野 大地 (やの だいち)


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