2016.02.24
ども!
僕は今の学校教育のカリキュラムに不安を持っている一人として、今まで様々ブログでの書いてきましたが、今回はだいぶ具体的な意見を書きたいと思います。
結論から言うと、学校教育の中に”狩猟”を入れるべきだと思っています。
めちゃくちゃ突拍子ですが、本気でそういうカリキュラム作りたいな〜
では、僕がなぜそのように思っているかを述べましょう。
目次
①ほんとの意味で”生きていく”とは何かを知らない。
近年の学校教育指導の考え方に”生きる力”を養うというような文言が入れられたのはものすごく画期的なことかと思います。
そんな文言の入れられた背景には”こどもたちが生きていくために必要なスキルや経験が格段に低い”と言う現状があるからです。
ただ、本当の意味で生きていくってどういうことなのか?
理科の実験や数学の図形を勉強すれば生きる力は培われるんでしょうか?
僕はそこには疑問が残ります。なんというか綺麗な文言でまとめてしまっている印象ですね。
ちょっと極端かもしれないけど、自分で命をいただくといったリアルな経験をすることでしか本当の意味での”生きる力”を得ることができると思います。
少し前にと殺のイベントをしたけど、生きてくために僕らは様々な生命の命をいただいているということを考える機会がほんと少ないんです。
事実、毎日ものすごい量の命をいただいていきているのに…それをしらないで”生きる力”なんてことがいえるのでしょうか?
②1が10になることも、0になることも知らない。
今の学校教育は、1が1か2になるような教育がほとんどで、10になったり、0になったりってことを体験することのできない環境にあると思っています。
と言うのも、狩猟はものすごくわかりやすい例なんです。
罠を仕掛ける、仕掛け方によってはたくさんの獲物が手に入るけど、下手ならひとつも獲ることができないというとてもシンプルなことなんですよね。
獲物が手に入らなければ、自分が食うものはないわけですよね。どうやって生きるんでしょう。
獲るしかないから考える。そして、0ではなく1にして、2にして、10にしていくことを自分で考えて学んでいくんです。
そういった危機感に迫られた教育も足りない要素だと思っています。
③生き物の本当の”性”を知らない。
教科書でいくら、いろんな生物について学んでも、結局実戦で使えるものになるには到底及ばない知識ばかりです。
僕は田舎暮らしを始めて、今それをものすごく痛感しています。
だって、周り見渡しても教科書に載ってるものなんてほとんどないですからね。でも、学生の僕は真面目
なのか、教科書に載っていることが世界の全てだと思っていました。
でも、違うんですね。世界は目の前の環境の中にあるんです。
動物の修正や動きなんかを考えるとき、様々な要因を考えます。
例えば、餌となる木の実が落ちているところには獣はやってくるし、獣でも山をあっちこっち行くのは面倒だし、迷うから同じ道を通るという習性があったり…
でも、その道自体も実際に山に行って、狩りにいってみないと全然意味がわからないんですよ。というかそういった変化に対して敏感に反応できなんです。
汚いものには蓋をして、綺麗なものばかりに目を向けさせる。
ほんとのほんとのリアルな”性”からこどもたちを遠ざけているのが今の教育な気がしています。
④生き物の感性や考えを読み取る力が足りない。
僕は生き物という大きなくくりで考えた時、いまの多くのこどもたちは生き物との距離感をうまくとれる子がすくないように感じています。
生き物っていうのは人間ももちろん含んでいます。
生き物の痛みを感じたり、悲しみを感じたり、怒りを感じたり…
そういった能力が本当にかけているとおもうんですよね。
なぜかといえば、学校という檻のような場所に収容されていて、そこでは決められた内容のことを決められた答えどおりに行うのがよしとされているからです。
学校のなかではそれぞれの人が役割を持ち、その役割に準じて行動していますが、こどもたちの役割は勉強すること、ともだちとなかよくすること、部活すること…のように横ばいに並べられた決められたカードをめくるしかないのがいまの学校だと思います。
そんな環境下ではどうしてもかけてしまうことがあって、それはその環境のなかではカラフルに人の感性や考えを読み取る機会はないんです。ある一面を切りとっただけの世界しか感じることができないんですよね。
それはある意味で、動物園のように檻に入っている動物を外から眺めるのと変わらないんです。
狩猟とは決められていないものすごく大きな区域のなかを様々な環境をもとに考え行動しないといけません。
そうした檻から出た外で自由に生きる動物を狩るという体験をすることその他さまざまな生き物への意識を向けられるようになってくるとおもっています。
⑤自分にとっての何が有利で不利なのかを知らない。
公教育を受けてきたこどもたちは互いに平均的な教育を受けてきているため、ほんとうに自分に有利なことがなにで、不利なことはなんなのかってことを理解していない子が多いと思います。
強いて言うなら、大学生の就活時期に初めて考え始めます。
普通に考えて、”え?それやばくね?”って思いませんか??
僕は思います。
諦めることに対してネガティブじゃないですか?生まれつきが99%!?為末大さんの「諦める力」が的を射すぎている件
この記事でも紹介していますが、「諦める力」ってほんと大事な感覚なんですよ。
みんな諦めずに努力すれば実を結ぶと考えている人が多いですが、それは理想論です。
実際に、スポーツでプロで活躍できる人なんてほんの一握りのにんげんだけじゃないですか?それにプロになったとしてもそれで一生食っていけるわけではありませんしね。
そんな風に考えた時に、今の学校教育のなかにあるカリキュラムではどうしても”頑張ればなんとかなる”ってことが多いと思うんですよね。
で、狩猟をするといいと思う理由が、”狩猟はセンス”だと思うからです。
狩猟はスポーツとはまた違った意味で、先を見る力とか自然との対話ができるかどうかで結果がガラッと変わるほんとにセンシティブなものなんですよ。
結果が明らかに出ることだからこそ、諦めるってことに対してのハードルが低いわけです。
うまい子はほんとにうまいし、どんどん技術を高めていけるけど、そうじゃない子はほんとに難しいっていう違いのでることでもあるんですよね!てか、今の教育はそれを悪としてるので、まずそこから変えましょう。
だって、できることできないこがいるのは仕方のないことじゃないですか。
自分にとって不利なことをあえて選ばなくてもいいんですよね。ほんと。
まとめ
まあ、狩猟なんて突拍子なことを書きましたが、僕はほんとにこうした力が明らかに足りていないと思っています。
今の社会に必要なことって、もっとハングリーに突拍子なことなんじゃないですかね??
なんか時代の進み方と教育の進み方の速度があからさまに溝ができている感じがしてるのは僕だけですかね?
狩猟ってほんと頭使うし、難しいけど、大切なことなんですよ。
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NPO法人ひとまき代表理事
猟師・企画デザイナー
月間4万人の人に読まれるブログ「ジムニーに乗ったサル」
ジビエ特化メディア「ジビエーる」を運営。
詳しいプロフィール
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