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清原逮捕の報道からみる、人間の欲と怠惰と悲壮感について考える。憎むべきは清原なのか?

2016.02.03

昨日、衝撃のニュースが僕の耳を襲いました。
 

清原和博覚醒剤所持で逮捕。

高校まで野球をしていた僕からすると尊敬する野球の先輩であり、スターである清原の報道は目からウロコでした。

悲しいという気持ちと怒りの気持ちと、でもなんだか同情の気持ちと。。。

この気持ちをどこに持っていっていいかわからないので、こうしてブログで考えをまとめようと思います。

事実は?

日刊スポーツの報道では、

東京都港区の自宅マンションで覚せい剤を所持していたとして、警視庁は2日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、元プロ野球選手で西武や巨人などで活躍した清原和博容疑者(48)を現行犯逮捕した。

警視庁によると、清原容疑者は「覚せい剤は私のものに間違いありません」と容疑を認めている。

逮捕容疑は2日午後8時48分ごろ、港区東麻布1丁目の自宅マンションで、覚せい剤約0・1グラムを所持していた疑い。警視庁は同日、自宅を家宅捜索した。

本人が認め、事実覚醒剤自体が発見されているので、事実は明確。

清原は覚醒剤を使っていた。

清原は四国八十八ヶ所巡りをしていた。

清原ファンなら誰もが知っているであろう、彼は昨年四国八十八ヶ所巡り、通称”四国お遍路”をしていました。

しかも歩きで。

僕は一昨年前に自転車でですが、約20日間かけて八十八ヶ所を回った経験があるので、わかります。そんじょそこらの覚悟と想いでできることではない挑戦です。

相当な覚悟と信念を持っていかないと全てを回りきることなど不可能です。


離婚で孤独な生活余儀なくされた清原容疑者、昨年4月「お遍路」へ
ースポニチ

この報道を見ていて、やっぱり清原は男だな〜と思ったのは僕だけでしょうか。もちろん汚名返上するための計略かもしれません。でも、全てを歩ききることのできる精神力は伊達に高校球界のスター、プロ野球のスターではなかったなと思うわけです。

この時、すでに週間文春によって、薬物疑惑の報道はされていました。

今回の事実を踏まえると、使っていたのは確実かもしれないですね。

ですが、僕はそんな自分と戦っていたのではないのかと思うわけです。四国八十八ヶ所という日本を代表する巡礼地を回ることで自らの心の弱さや自らの行動へ喝を与えていたんではないかと思うんです。

僕がお遍路をした時にもたくさんの人に会いました。そして、その人たちのたくさんのストーリーを聞きました。

  • 最愛の奥さんが亡くなって、追悼の意味を込めて歩いている60代男性。
  • 友達が事故で意識不明。いつ死ぬかわからない状態で、自分にできることは何かと思って、リュックひとつでやってきた少年。
  • 会社経営をしてたんだけど、犯罪に加担してしまい、会社も財産も家族も無くしてしまった40代男性。
  • 就職活動に失敗。フリーターを続けてきたが、自分の人生を見つめ直したくて歩いている20代女性。
  • 一年に一度、自分自身の欲と怠惰と戦うために歩いている40代男性。

そんなある種訳ありな、多くの人たちがこの僕の住む四国という地を巡ることで、自分と向き合い、戦う力を得ようと頑張っているんです。

僕はそんな経験をしてるからこそ、清原も薬物から自分を抜け出したい。本当に入れ替わりたいと思って歩いていたんじゃないのかと思うんです。

でも、覚醒剤はそんなに簡単に抜け出せるものではなかったんでしょうね。

人間の怠惰と欲と悲壮感に漬け込む薬物という罠

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僕も小学校〜高校生まで薬物への知識や薬物の怖さをいやとういうほど勉強させられてきました。

今回の一件があって、再度色々と調べてみたのですが、やはり薬物の販売とルートにはお金や権力などが絡んでいるのだなと改めて感じるとともに、いつ覚醒剤等の薬物と接することになるのかは正直わからないほど日本でも薬物問題は深刻だということです。
 

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平成26年2月 厚生労働省調査

覚醒剤で検挙されている人口をグラフでみてみると平成10年ごろから徐々に減ってはいますが、数年はずっと横ばいで1万人を超えるひとが今もまだ捕まっていることになります。

覚醒剤の依存は僕たちが思っているよりもはるかにキツイらしく、たとえ「一回だけ」といって使用したひとでも、そのどつぼにはまっていって、依存して、再度使用し、常習犯になっていくと言われています。
 

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実際、政府の調べでは覚醒剤所持の検挙されているひとのうち半分以上が再犯者となっています。

捕まったほとんどのひとは捕まっている期間の間に覚醒剤への依存症状から抜け出すためのリハビリを行い、更生に向かうようですが、また再犯してしまうようなほどの依存度の高い薬物だと言われています。

僕は人は怠惰と欲と悲壮感にとても弱い生き物だと思っています。

特に悲壮感は強い心を打ち砕き、自分を欲と怠惰に導いていく原因になりうると思うんです。

清原はいつから覚醒剤を使用していたのかはわかりませんが、超有名人であり、様々な機関やファンからの過度な期待もあったでしょう。そんな中で自分の思い通りにならないことも多々あったのではないかとも思います。

そんな悲壮感の中に立たされた彼が薬物に手を出してしまった。

確かに日本の法律では確実にアウトな事実です。ですが、僕はそんな悲壮感の中にいるとき、欲や怠惰に耐えられない状況に誰かが足を踏み入れたのだと思うんです。

決して、清原が自ら足を踏み出して手を出したとは思えません。

流石に自分の置かれた状況や自分の大切にしているものを捨てるような人間ではないと僕は信じています。

憎むべきは清原か?

僕は確かにファンや野球界を裏切った清原をバッシングし、責めることはしょうがないことかと思います。

ですが、本当の悪ってなんなのかってことをもっと想像力持って考えたいと思うわけです。

球界の番長と呼ばれるような男がなぜ覚醒剤なんかに手を染めてしまったのか?

なぜ清原の手に覚醒剤が渡ってしまったのか?

清原に覚醒剤を多額で売りさばき、儲けているのはなんなのか?

本当に憎むべきは清原をこうして血祭りにあげさせた覚醒剤であって、悪意を持ってそれを清原に手渡していた第三者の存在なんじゃないですかね?

僕はこんな報道があっても、警察に捕まり「覚せい剤は私のものに間違いありません」と容疑を素直に認めた清原にいさぎよさを感じました。

こんな報道があっても、清原の成し遂げてきた今までの素晴らしい栄光はなくなることはありません。

また、出所してきたらもう一度、人生をやり直してくれることを信じています。

タレントにならなくたって、なんだっていいんですよね。死ななきゃ人生は続くんです。周りから何を言われようが、また泥臭く、プロ野球という道へ足を踏み入れられた人だからこそ這い上がってきた欲しいなと思います。
 

人間は欲と怠惰と悲壮感からは逃れられないのだから。

最後に。

薬物は本当に人生を壊してしまうと改めて感じました。

自分であって自分で無くなってしまうんだなと。

清原も奥さんと別れる前に包丁を持って振り回したりしていたなんて話もありました。

あの清原が武器持って威嚇なんて…

まあ、自分であって自分でない状態になってしまうんでしょうね。おおこわい。

薬物を売ってくる人はひとの弱みにつけ込んできます。自分が精神的に弱っているときにはとくに注意です。

僕も実際いちど誘われた経験があります。(覚醒剤ではなく、脱法ハーブだったかな?)
全然興味なかったんで断りましたが。

まあ、そんな一瞬の間違いでこれから起こるあろう素敵な出来事を台無しにしないでください。

やりきれなくなって、どうしようもなくなったら、使う前に四国八十八ヶ所回ってください。本当人生変わりますから。

人間は欲と怠惰と悲壮感からは逃れられないのだから、向き合い戦うしかないんです。

戦いかたはたくさんあります。僕も意外と戦っています。旅はそのなかでも一番オススメする方法ですね!

清原!ファイト〜 

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