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先祖の守ってきた土地を守るのが仕事。生きて行くことと同じように残していく。限界集落で聞いた農業を続けて行く意味が深すぎる

2015.06.18

高知県大豊町は限界集落という言葉が生まれた土地でもあります。

現在、関わっている大豊町の八畝という集落で聞いた話で感じたことを書きたいと思います。
 



増え続ける耕作放棄地

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農林水産省の統計では平成22年の段階で耕作放棄地率が40%にも及ぶというデータを出しています。日本全体の約4割が使われていない耕作地となっているのです。
 

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僕のよく通っている八畝の集落でも平均年齢が70歳近いこともあり、どんどん耕作放棄地が増えているという現状があります。

八畝の棚田は大豊町の棚田の中でも有名で、とても美しい風景と田んぼの中にある御堂が風情があり全国からもファンが駆けつけます。

しかし、そんな棚田の風景も耕作放棄地がどんどん増えていくことで荒れ果ててしまい、その美しかった風景も消えていってしまうのです。

そこで現在、八畝では様々な人の協力の元、耕作放棄地を開墾し大学生が作物を育てる場所として提供したり、シャクヤクの花を植えたりして、綺麗な棚田を守ろうという動きがあります。

僕もそのメンバーの1人として活動させていただいています!

赤字でも農業を続ける理由

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この集落のほとんどの人が自分たちで畑を持ち、農協に出している人も多くいます。

そんな中で70、80歳を超えてもまだ農業を続ける理由を聞きました。

今は米を作っても、野菜を作っても、作るのに必要な経費の方がよっぽど多くかかっとる。昔みたいに若い衆が手伝うてくれて、やれんきの、わしらジジババでできるようにするためには大変なんよ。でも、先祖が守ってきたこの土地を守っていくのは当たり前やから、それでも続けとんよ。まあ、私らが畑を荒れ放題にしたら周りの人からの目もあるしのう。

のような話や、

母が娘や姉が困ったときに助けてやらんといかんのやから、食べれる分ぐらいの米は作っとかなあかんって言われた。

と70歳を超えてもまだその約束を守っている人がいたり。

古い考えかもしれませんがこういった価値観を僕らの世代は忘れているような気がします。

日々移り変わる環境、経済、モノの価値。

変化していくのが当たり前の世の中で、変化していないモノに目を向けることが難しくなってきています。

変化する方がいいか悪いかと言われたらわかりません。でも、変化させたくないモノもあるんではないでしょうか。

それを八畝の人々に気づかされました。

耕作地の新たな活用方法

最近、こんな本を読みました!

著者の曽根原さんは日本の田舎には昔は当たり前にあったモノだったのが、今は価値あるモノになっているというふうに書いています。

彼自身、田舎に移り住んでから、昔の20分の1の価値まで下がってしまったと言われている木材を槇にして、それを売ったり、農作業を体験型にして企業と体験プログラムを作ったり。

田舎にある当たり前のモノを求めてやってくる人へ”価値”として売ることをしてきたそうです。

この本にもそんな地域資源を活用した事例が多々載っています。

新しいモノを作るのも必要なことですが、今あるモノを最大限に活用出来る環境を作っていくことができればもっともっと耕作地は活用されていくんではないかと思います。

人手や担い手が不足したからという理由だけで、耕作放棄地が増えていったのではないと思います。

”必要でなくなった”から増えていったという方が本質的なのではないでしょうか。

だから、これから田舎で何かしようとする人にとって耕作放棄地もまた田舎の宝なんだと思うんです。

朝起きたら畑仕事をする。休みはない

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もうひとつ、話を聞いてて衝撃的だったのは、

私ら、もう何十年もこんな生活しとるもんやから、朝起きたら畑仕事して、黒うなったら家入って、寝る。こんな生活よ!

田舎の生活では普通のように思えるけどこうして改めて聞いてみると、すごく衝撃的。

何十年って多分半世紀超えているし、その間に作る作物は変わっても、ずっと作り続けてきているんだな〜と思うと自分なんて何年も続けてやってきたことないな〜とおもってしまいます。

選択肢の多い中で何かひとつのことを末永く続けていくこと。これは自分の課題だなと感じました。

僕の人生は始まったばかり、これから何を描いていくか。50年後こんなことが言えるようになっているのか。

おじいちゃん、おばあちゃんからはいつも学ぶことばかりです。

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矢野 大地 (やの だいち)


NPO法人ひとまき代表理事・猟師・企画デザイナー
月間4万人の人に読まれるブログ「ジムニーに乗ったサル」を運営。
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