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狩人大学生の生活。高知の日曜市でジビエや毛皮を売ってるよ!

2017.01.14

僕は、色んなこと知りたいんです。20代のうちにいろんなことして、いろんな場所に行きたいんです。

今回は大学時代の後輩の野尻幸彌(のじりこうや)を紹介したいと思います。

だいちさん、みてください!みてください!

と持ってきたのは彼が今年の冬に獲った鹿の皮をなめしてできたモノ、

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山暮らし、大学生

一昨年の春、初めて野尻の家に行きました。

大学一年生の時から知っていて、2年くらい連絡取ってなかったのに、なんのきっかけか急に連絡とって会いに行くことになりました。

おもしろい生活をしているという話は聞いていたものの、想像できることしか考えてませんでした。まあ、予想通り想像をはるかに超える生活でした。笑
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「いらっしゃいませ!」と元気良く言ってきた野尻の家にはあの有名なアニメ「アルプスの少女ハイジ」を想わせるブランコが揺れていました。

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そして、もくもくもくもく煙があがるその脇から、

だいちさん、こっちです!

その声は聞きなれた野尻の声でした。

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”ゴーゴー”という音とともに野尻は槙を火の出る暖炉のようなものに入れていました。

いや〜、だいちさんくるんで薪で沸かした風呂に入ってもらおうと思って、薪をくべてました!

彼の衝撃の生活を見た瞬間でした。

※注 大学生です。ここから大学通ってます。

衝撃の生活①育てる

今回は彼にいろいろ聞こうと思って、きたのですが、もう、生活が圧巻すぎて度肝抜かれました。

うち、鶏飼ってるんで、ちょっと見ますか?

と、家の隣に行くと、

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鶏小屋からどどどど〜〜〜と鶏が出る出る。

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これって、外出しても大丈夫なん?逃げへんの?

全然大丈夫っす。こいつら賢く育ててるんで!

???

と、こんな感じの根拠もなく”いけるでしょう”みたいなところも野尻のいいところです。笑

じゃあ、ちょっと恵みをいただきましょうか!

巣の中を見ると生みたての卵が!!!

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こいつはどんな贅沢な生活をしてるんだ...

羨ましすぎる。

天気まあまあすけどやっぱ、外で食べますか!

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そういうとすぐに準備が始まり、生みたて卵を贅沢にゆで卵に!!!
うますぎたあまり写真を撮るのを忘れてしまったという失態。。。伝えられなくてすいません。

その後は廃鶏といって、もう卵を産めなくなった鶏をさばいて、肉はしっかりいただいて、骨も鶏ガラスープに使って、たまごも入れて、

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名付けて、親子ラーメン

ほんとにおいしい。心からおいしい。

食べ物を食べるという本当の意味を教えてくれた瞬間でした。

※注 大学生です。ここから大学通ってます。

衝撃の生活②食べる

彼の住んでいる家の隣にはタラの芽が生えまくっているんです。

タラの芽は知ってても木はどんな感じなのか知らない人もいると思います。実はこんなトゲトゲした木なんです!

いや〜こいつら勝手にどんどん増えていくんですよね〜。触ったらトゲあっていたいから困ります。

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このちょっと出てる新芽を切って、てんぷらにすると

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普段目にするあのタラの芽になりました!

最強です。ビールが止まりません。

さっき鶏ガラスープとった廃鶏の肉を炙って、

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こんな強烈な逸品まで。

だから、僕は彼の家に行くときは必ずお酒をお土産にもっていくんです。

強烈な生活③狩る

彼は自分の住んでいる山の猟の解禁と同時に罠猟をしています。

そこで獲ってきた肉をたまにお土産として持ってきてくれます。

イノシシとか鹿って実は今多すぎて、獣害とかっていう問題もたくさん起こっているんです。だから、県も補助金を出して、 狩った人に対して報奨金を出しています。僕も今年はイノシシ2頭、鹿2頭を獲りました。

僕自身も今年狩猟免許を取って、来年から狩猟を習おうと思っているので、すごく刺激になります。

実はこの後、僕も免許も取得しました!
狩猟免許試験に行ってきたよ!第一種猟銃免許所得しました。ハンターへの第一歩

野尻もそうですが、僕自身も狩猟をすることに関して生き物の命を奪う。そんなことできない。その生き物も必死に生きてて、そんな命を奪うことはできない。そんな風に思っていました。

でも、そしたらスーパーで買って食べる豚肉は?牛は?鳥は?魚は?誰かが殺して売ってるものだったらいいの?という疑問が生まれてきます。そして、現代の鹿の数が昔以上に増えたのにも我々人間のエゴイズムがあると言われています。例えば、ニホンオオカミを絶滅させてしまったことにより、鹿を狩る天敵がいなくなり、そのため鹿の数がとても多くなってしまったということがあります。

 

決して野尻の生活が野蛮なわけではなく、僕たちがこんなことを知らないことに原因がある気がします。

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そして、現在彼は肉は美味しくみんなで頂いて、皮をどう使おうかを思考錯誤しています。

加工して、そのままで、スリッパ作る?

とかなんとかいろんな意見を交わしたのですが特に結論は出ず。みなさんのアイデアを募集しています。また協力者も募集しています。

野尻にとってこの生活とは?

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野尻は、なんでこんな生活しようと思ったの?

いや〜よく聞かれるんですけどね。たまたま会った人がたまたまここに住んでて、その人がたまたま出るからそれを受け継いだだけなんです。

いや、でもこの生活を普通したいと思う人はなかなかいないと思うよ。ましてや、学生で!笑

こんな生活すごいねとか言われますけど、僕はすごいからやってるんじゃなくて、ここの生活が単純に楽しいからやってるんです。この生活で何得れますか?とか聞かれますけど、小学生が野球やったり、サッカーやったり、好きでやってるじゃないですか。同じように僕も好きでこの生活やってるんです。趣味です!趣味!

なるほどな〜。趣味ね!笑

まあ、普通に田舎好きなんですよ。昔から田舎のおばあちゃんちに行くのとかめっちゃ好きやったんで。

好きなことをシンプルにやっていってるだけなんやね。お前らしくていいわ笑

加工品を日曜市にて販売を開始!

さて、上記のような記事を書いたのは実は1年半ほど前のこと。

その後、僕も野尻に影響されてか、だいちハウスという田舎の家に暮らしています。ニワトリも買っていますしね!

そんな1年半という時間を経て、野尻は加工品の技術も修得し、今や高知県で最も有名な街路市である”日曜市”へ出店するまでに成長していました。

「いらっしゃいませ!」

と勢い良く発する若い声に、街路市を歩くお客さんたちもチラチラと確認し、びっくりしている様子。

そりゃそうですよね。

基本、青果物などが主流の日曜市にこんな風に鹿の皮が置いてたりしたら。笑

そして、何と言っても売れ筋商品はコチラ。

「しか(鹿)ないお守り」!です!!!

超野尻らしいネーミングで笑ったんですが、「しく」ってのは土佐弁で「車でひく」とかって意味になるので、「しか(鹿)」と掛け合わせて、「しかない」で車関係での事故をなくすお守りとして売っているんですよね!おもいでしょ〜

なんども確認しますが、彼は大学生ですよ。ええ。

とめどなくやってくるお客さんたちに、一つ一つ丁寧に、大事に売るのが野尻のモットーみたいです。

日曜市にへ行く人は、実際に寄ってみてください!もし、少し混んでてもちょっと時間をおいてから話す価値はあると思います。

彼のように、自分の興味を一心に追求していける若者が周りに増えたらいいな〜と思いましたとさ。

おしまい!

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矢野 大地 (やの だいち)


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